Manpages

名 前

locale − ロ ケ ー ル 固 有 の 情 報 を 取 得 す る

書 式

locale [option]
locale
[option] −a
locale
[option] −m
locale
[option] name...

説 明

locale コ マ ン ド は 、 現 在 の ロ ケ ー ル も し く は す べ て の ロ ケ ー ル に 関 す る 情 報 を 、 標 準 出 力 に 表 示 す る 。 引 き 数 な し で 呼 び 出 さ れ た 場 合 、 locale は 現 在 の ロ ケ ー ル 設 定 を 各 ロ ケ ー ル カ テ ゴ リ ー 毎 (locale(5) 参 照 ) に 表 示 す る 。 ロ ケ ー ル を 制 御 す る 環 境 変 数 の 設 定 (locale(&)) に 基 づ い て 行 わ れ る 。 オ プ シ ョ ン −a−m の ど ち ら か (も し く は 同 等 の 長 い 形 式 の オ プ シ ョ ン ) が 指 定 さ れ た 場 合 、 動 作 は 以 下 の よ う に な る 。
−a
, −−all−locales 利 用 可 能 な す べ て の ロ ケ ー ル を 表 示 す る 。 −v オ プ シ ョ ン が 指 定 さ れ る と 、 各 ロ ケ ー ル に 関 す る LC_IDENTIFICATION メ タ デ ー タ も 出 力 さ れ る 。
−m
, −−charmaps 利 用 可 能 な charmap (文 字 集 合 記 述 フ ァ イ ル ) の 一 覧 を 表 示 す る 。

locale コ マ ン ド に は 引 き 数 と し て 渡 す こ と が で き る (複 数 指 定 可 )。 こ れ ら の 引 き 数 は 、 ロ ケ ー ル の キ ー ワ ー ド 名 (例 え ば date_fmt, ctype−class−names, yesexpr, decimal_point) か 、 ロ ケ ー ル の カ テ ゴ リ ー 名 (例 え ば LC_CTYPE, LC_TIME) で あ る 。 各 引 き 数 に つ い て 以 下 の 情 報 が 表 示 さ れ る 。

* ロ ケ ー ル キ ー ワ ー ド に つ い て は 、 そ の キ ー ワ ー ド の 値 が 表 示 さ れ る 。

* ロ ケ ー ル カ テ ゴ リ ー に つ い て は 、 そ の カ テ ゴ リ ー の 全 キ ー ワ ー ド の 値 が 表 示 さ れ る 。 引 き 数 が 指 定 さ れ た 場 合 に は 、 以 下 の オ プ シ ョ ン が 意 味 を 持 つ 。

−c, −−category−name カ テ ゴ リ ー 名 が 引 き 数 に 指 定 さ れ た 場 合 、 そ の カ テ ゴ リ ー の キ ー ワ ー ド 値 の リ ス ト の 前 に 、 ロ ケ ー ル カ テ ゴ リ ー 名 を 独 立 し た 行 で 表 示 す る 。 キ ー ワ ー ド 名 が 引 き 数 に 指 定 さ れ た 場 合 、 キ ー ワ ー ド 値 の 前 に こ の キ ー ワ ー ド の ロ ケ ー ル カ テ ゴ リ ー を 独 立 し た 行 で 表 示 す る 。 複 数 の 名 前 引 き 数 が 指 定 さ れ た 場 合 に 、 こ の オ プ シ ョ ン を 使 う と 可 読 性 が あ が る 。 −k オ プ シ ョ ン と 組 み 合 わ せ て 使 用 で き る 。
−k
, −−keyword−name キ ー ワ ー ド 値 を 表 示 す る 際 に 、 次 の 形 式 で そ の キ ー ワ ー ド の 名 前 も 合 わ せ て 表 示 す る 。

keyword="value"

locale コ マ ン ド で は 以 下 の オ プ シ ョ ン も 使 用 で き る 。
−v
, −−verbose い く つ か の コ マ ン ド ラ イ ン オ プ シ ョ ン と 引 き 数 の 組 み 合 わ せ で 追 加 の 情 報 を 表 示 す る 。
−?
, −−help コ マ ン ド ラ イ ン オ プ シ ョ ン と 引 き 数 の 概 要 を 表 示 し 終 了 す る 。
−−usage
完 結 な 使 用 方 法 を 表 示 し 終 了 す る 。
−V
, −−version プ ロ グ ラ ム の バ ー ジ ョ ン を 表 示 し 終 了 す る 。

フ ァ イ ル

/usr/lib/locale/locale−archive 通 常 の デ フ ォ ル ト の ロ ケ ー ル ア ー カ イ ブ フ ァ イ ル
/usr/share/i18n/locales
ロ ケ ー ル 定 義 フ ァ イ ル の 通 常 の デ フ ォ ル ト パ ス

準 拠

POSIX.1−2001, POSIX.1−2008.

$ locale
LANG=en_US.UTF−8
LC_CTYPE="en_US.UTF−8"
LC_NUMERIC="en_US.UTF−8"
LC_TIME="en_US.UTF−8"
LC_COLLATE="en_US.UTF−8"
LC_MONETARY="en_US.UTF−8"
LC_MESSAGES="en_US.UTF−8"
LC_PAPER="en_US.UTF−8"
LC_NAME="en_US.UTF−8"
LC_ADDRESS="en_US.UTF−8"
LC_TELEPHONE="en_US.UTF−8"
LC_MEASUREMENT="en_US.UTF−8"
LC_IDENTIFICATION="en_US.UTF−8"
LC_ALL=

$ locale date_fmt
%a %b %e %H:%M:%S %Z %Y

$ locale −k date_fmt
date_fmt="%a %b %e %H:%M:%S %Z %Y"

$ locale −ck date_fmt
LC_TIME
date_fmt="%a %b %e %H:%M:%S %Z %Y"

$ locale LC_TELEPHONE
+%c (%a) %l
(%a) %l
11
1
UTF−8

$ locale −k LC_TELEPHONE
tel_int_fmt="+%c (%a) %l"
tel_dom_fmt="(%a) %l"
int_select="11"
int_prefix="1"
telephone−codeset="UTF−8" 以 下 の 例 で は 、 ./wrk デ ィ レ ク ト リ に あ る 独 自 の ロ ケ ー ル を localedef(1) ユ ー テ ィ リ テ ィ を 使 っ て $HOME/.locale で コ ン パ イ ル し 、 date(1) コ マ ン ド で そ の 結 果 を テ ス ト し 、 そ れ か ら シ ェ ル の 設 定 フ ァ イ ル で 環 境 変 数 LOCPATHLANG を 設 定 し 、 そ れ 以 降 の ユ ー ザ ー セ ッ シ ョ ン で 独 自 の ロ ケ ー ル を 利 用 で き る よ う に し て い る 。

$ mkdir −p $HOME/.locale
$ I18NPATH=./wrk/ localedef −f UTF−8 −i fi_SE $HOME/.locale/fi_SE.UTF−8
$ LOCPATH=$HOME/.locale LC_ALL=fi_SE.UTF−8 date
$ echo "export LOCPATH=\$HOME/.locale" >> $HOME/.bashrc
$ echo "export LANG=fi_SE.UTF−8" >> $HOME/.bashrc

関 連 項 目

localedef(1), charmap(5), locale(5), locale(7)

こ の 文 書 に つ い て

こ の man ペ ー ジ は Linux man−pages プ ロ ジ ェ ク ト の リ リ ー ス 3.79 の 一 部 で あ る 。 プ ロ ジ ェ ク ト の 説 明 と バ グ 報 告 に 関 す る 情 報 は http://www.kernel.org/doc/man−pages/ に 書 か れ て い る 。