名 前
mkvextract - Matroskaフ ァ イ ル か ら 、 他 の 形 式 の フ ァ イ ル を 抽 出 す る
書 式
mkvextract {原 フ ァ イ ル 名 } {モ ー ド 1} [オ プ シ ョ ン ...] [抽 出 仕 様 1] [モ ー ド 2] [オ プ シ ョ ン ...] [抽 出 仕 様 2] [...] |
こ の プ ロ グ ラ ム は Matroskaフ ァ イ ル か ら 特 定 部 分 を 抽 出 し て 他 の 利 便 な 形 式 に 書 き 出 し ま す 。 第 1引 数 は 抽 出 す る 対 象 の フ ァ イ ル 名 で あ り 、 Matroskaフ ァ イ ル で な く て は な り ま せ ん 。 残 り の 全 引 数 は そ れ ぞ れ 、 特 定 の 抽 出 モ ー ド に 切 り 替 え る か 、 現 行 で 有 効 な モ ー ド の オ プ シ ョ ン を 変 更 す る か 、 ま た は 抽 出 す る 内 容 と 書 き 出 し 先 の フ ァ イ ル を 指 定 し ま す 。 mkvextractの 同 一 呼 出 し 内 で 複 数 の モ ー ド が 利 用 で き 、 一 度 の 実 行 で 複 数 種 類 の 内 容 を 抽 出 で き ま す 。 ほ と ん ど の オ プ シ ョ ン は 特 定 の モ ー ド で し か 利 用 で き ま せ ん が 、 い く つ か の オ プ シ ョ ン は 全 て の モ ー ド に 適 用 で き ま す 。 現 在 次 の 抽 出 に 対 応 し て い ま す 。 ト ラ ッ ク ・ 標 識 ・ 附 属 品 ・ 楽 章 ・ CUE用 紙 ・ 時 刻 印 お よ び 演 奏 指 令 。 共 通 オ プ シ ョ ン 以 下 の オ プ シ ョ ン は 全 て の モ ー ド で 利 用 可 能 で あ り 、 こ の 節 で 一 度 だ け 説 明 し ま す 。 |
-f, --parse-fully 分 析 モ ー ド を 「 full」 に 設 定 し ま す 。 原 フ ァ イ ル か ら 要 求 さ れ た 要 素 の 位 置 を 捜 す の に 、 既 定 モ ー ド で は 、 フ ァ イ ル 全 体 を 解 析 せ ず に 高 次 送 り 出 し 要 素 を 用 い ま す 。 99%の 場 合 は こ れ で 十 分 で す 。 し か し 、 高 次 送 り 出 し 要 素 が な い フ ァ イ ル や 破 損 し て い る フ ァ イ ル に 対 し て は 、 こ の モ ー ド を 使 う 必 要 が あ る か も し れ ま せ ん 。 既 定 の 高 速 走 査 に は 数 秒 し か か ら な い 一 方 で 、 こ の 全 体 走 査 に は 数 分 か か る こ と も あ り ま す 。
--command-line-charset 文 字 集 合 命 令 行 か ら 与 え た 文 字 列 を 変 換 す る の に 用 い る 文 字 集 合 を 設 定 し ま す 。 既 定 で は 機 構 の 現 行 地 域 特 性 で 指 定 し て い る 文 字 集 合 に な り ま す 。
--output-charset 文 字 集 合 出 力 さ れ る 文 字 列 を 変 換 す る の に 用 い る 文 字 集 合 を 設 定 し ま す 。 既 定 で は 機 構 の 現 行 地 域 特 性 で 指 定 し て い る 文 字 集 合 に な り ま す 。
-r, --redirect-outputフ ァ イ ル 名 全 て の 通 報 を 操 作 卓 に で は な く フ ァ イ ル 名 の フ ァ イ ル に 書 き 出 し ま す 。 出 力 を 転 送 す る こ と で 同 じ こ と が 簡 単 に で き る も の の 、 こ の オ プ シ ョ ン が 必 要 な 場 合 は 存 在 し ま す :フ ァ イ ル に 転 送 す る 前 に 端 末 が 出 力 を 再 解 釈 し て し ま う 場 合 で す 。 --output-charsetで 設 定 し た 文 字 集 合 を 優 先 し ま す 。
--flush-on-close 書 き 込 み 用 に 開 い た フ ァ イ ル を 閉 じ る 際 に 、 プ ロ グ ラ ム が 主 記 憶 上 に 貯 ま っ た 全 デ ー タ を 補 助 記 憶 に 排 出 (flush) す る よ う に し ま す 。 停 電 時 の デ ー タ 損 失 を 防 い だ り 、 運 用 機 構 や 機 器 特 有 の 問 題 を 避 け る 目 的 で 使 え る で し ょ う 。 欠 点 と し て 、 mkvmergeが 終 了 前 に 全 デ ー タ を 補 助 記 憶 に 書 き 込 み 終 わ る ま で 待 機 す る せ い で 多 重 化 に 長 い 時 間 を 要 し ま す 。 MKVToolNixの 不 具 合 追 跡 局 の 議 題 2469号 お よ び 2480号 に 、 こ の 挙 動 の 長 短 に つ い て 詳 細 な 議 論 が あ り ま す 。
--ui-language 符 号 用 い る 翻 訳 を 指 定 し た 言 語 符 号 の も の に 強 制 し ま す ( 例 え ば 「 de_DE」 な ら ド イ ツ 語 翻 訳 で す ) 。 符 号 に 「 list」 を 指 定 す る と 利 用 可 能 な 翻 訳 の 一 覧 を 出 力 し ま す 。
--abort-on-warnings 警 告 が 発 さ れ た 後 、 プ ロ グ ラ ム が 停 止 す る よ う に し ま す 。 プ ロ グ ラ ム の 終 了 番 号 は 1に な り ま す 。
--debug 機 能 指 定 し た 機 能 の 診 断 出 力 を 有 効 に し ま す 。 こ の オ プ シ ョ ン は 開 発 者 に と っ て の み 有 用 で す 。
--engage 機 能 実 験 的 機 能 を 有 効 に し ま す 。 mkvextract --engage listと す る と 利 用 可 能 な 機 能 の 一 覧 が 得 ら れ ま す 。 こ れ ら の 機 能 は 通 常 状 況 で の 使 用 を 意 図 さ れ て い ま せ ん 。
--gui-mode
GUIモ ー ド に 切 り 替 え ま す 。 こ の モ ー ド で は GUI操 作 の 状 況 を 伝 え る 特 殊 な 形 式 の 行 が 出 力 さ れ ま す 。 こ れ ら の 通 報 は '#GUI#通 報 内 容 ' と い う 形 式 の 後 に 続 き ま す 。 '#GUI#通 報 内 容 #予 約 語 1=値 1#予 約 語 2=値 2...' と い う よ う に 予 約 語 ・ 値 の 組 が 通 報 内 容 に 続 く こ と が あ り ま す 。 通 知 内 容 や 予 約 語 は 翻 訳 さ れ る こ と な く 常 に 英 語 で 出 力 さ れ ま す 。
-v, --verbose 出 力 が 冗 長 に な り 、 Matroskaの 重 要 要 素 全 て を 、 読 み 込 ま れ る つ ど 表 示 し ま す 。
-h, --help 使 用 法 情 報 を 出 力 し て 終 了 し ま す 。
-V, --version 版 次 情 報 を 出 力 し て 終 了 し ま す 。
@オ プ シ ョ ン フ ァ イ ル .json オ プ シ ョ ン フ ァ イ ル か ら 追 加 の 命 令 行 引 数 を 読 み 込 み ま す 。 こ う し た フ ァ イ ル の 対 応 形 式 に つ い て の 詳 細 は 、 mkvmerge(1)便 覧 中 の 「 オ プ シ ョ ン フ ァ イ ル 」 と い う 節 を ご 覧 く だ さ い 。 ト ラ ッ ク 抽 出 モ ー ド 構 文 : mkvextract 対 象 フ ァ イ ル 名 tracks [オ プ シ ョ ン ] TID1:宛 先 フ ァ イ ル 名 1 [TID2:宛 先 フ ァ イ ル 名 2 ...] 以 下 の 命 令 行 オ プ シ ョ ン は 'tracks' 抽 出 モ ー ド に お け る 各 ト ラ ッ ク ご と に 利 用 可 能 で す 。 こ れ ら の オ プ シ ョ ン は 適 用 先 の ト ラ ッ ク 指 定 ( 後 述 ) の 前 に 存 在 す る 必 要 が あ り ま す 。
-c 文 字 集 合 次 の 文 字 字 幕 ト ラ ッ ク に 変 換 す る 際 の 文 字 集 合 を 設 定 し ま す 。 次 の ト ラ ッ ク 識 別 子 の 対 象 が 文 字 字 幕 ト ラ ッ ク で あ る 場 合 に の み 有 効 で す 。 既 定 で は UTF-8に な り ま す 。
--blockadd 水 準 指 定 し た 水 準 ま で の BlockAdditionの み を 保 持 し ま す 。 既 定 で は 全 て の 水 準 を 保 持 し ま す 。 こ の オ プ シ ョ ン の 効 果 が あ る の は WAVPACK4と い っ た 特 定 の 符 号 器 の み で す 。
--cuesheet
mkvextract(1)は 直 後 の ト ラ ッ ク の 楽 章 情 報 と 標 識 デ ー タ か ら CUE用 紙 を 抽 出 し 、 ト ラ ッ ク の 出 力 名 に '.cue' を 付 け た 名 前 の フ ァ イ ル に 書 き 出 し ま す 。
--raw 生 デ ー タ を 、 コ ン テ ナ 情 報 を 全 く 含 ま ず に フ ァ イ ル に 出 力 し ま す 。 --fullrawの 指 定 下 と は 違 い 、 こ の 指 定 下 で は CodecPrivate要 素 の 内 容 を フ ァ イ ル に 書 き 出 す こ と は あ り ま せ ん 。 こ の モ ー ド は 、 mkvextract(1)が 対 応 し て い な い も の で あ っ て も 全 て の CodecIDsで 動 作 し ま す が 、 結 果 の フ ァ イ ル が 利 用 で き る も の と は 限 り ま せ ん 。
--fullraw 生 デ ー タ を 、 コ ン テ ナ 情 報 を 全 く 含 ま ず に フ ァ イ ル に 出 力 し ま す 。 ト ラ ッ ク が CodecPrivate頭 部 要 素 を 含 む 場 合 、 始 め に そ の 要 素 の 内 容 を フ ァ イ ル に 書 き 出 し ま す 。 こ の モ ー ド は 、 mkvextract(1)が 対 応 し て い な い も の で あ っ て も 全 て の CodecIDsで 動 作 し ま す が 、 結 果 の フ ァ イ ル が 利 用 で き る も の と は 限 り ま せ ん 。
TID:出 力 名 識 別 子 が TIDの ト ラ ッ ク が 原 フ ァ イ ル に 存 在 す る 場 合 、 そ の ト ラ ッ ク を 出 力 名 フ ァ イ ル に 抽 出 す る よ う に し ま す 。 こ の オ プ シ ョ ン は 複 数 回 指 定 で き ま す 。 ト ラ ッ ク 識 別 子 は mkvmerge(1)の --identifyオ プ シ ョ ン の 出 力 結 果 と 同 じ も の で す 。 各 出 力 フ ァ イ ル 名 は 一 度 し か 使 用 さ れ ま せ ん 。 RealAudio及 び RealVideoト ラ ッ ク は 例 外 で す 。 異 な る ト ラ ッ ク に 同 じ フ ァ イ ル 名 が 指 定 さ れ た 場 合 は 、 同 一 の フ ァ イ ル に 保 存 さ れ ま す 。 例 :
$ mkvextract input.mkv tracks 0:video.h264 2:output-two-vobsub-tracks.idx 3:output-two-vobsub-tracks.idx 添 付 フ ァ イ ル 抽 出 モ ー ド 構 文 :mkvextract 原 フ ァ イ ル 名 附 属 品 [オ プ シ ョ ン ] AID1:出 力 名 1 [AID2:出 力 名 2 ...]
AID:出 力 名 識 別 子 が TIDの 添 付 フ ァ イ ル が 原 フ ァ イ ル に 存 在 す る 場 合 、 そ の 添 付 フ ァ イ ル を 出 力 名 フ ァ イ ル に 抽 出 す る よ う に し ま す 。 出 力 名 が 空 の 場 合 は 、 代 わ り に 原 Matroskaフ ァ イ ル 内 部 の 添 付 フ ァ イ ル の 名 前 を 用 い ま す 。 こ の オ プ シ ョ ン は 複 数 回 指 定 で き ま す 。 添 付 フ ァ イ ル 識 別 子 は mkvmerge(1)の --identifyオ プ シ ョ ン の 出 力 結 果 と 同 じ も の で す 。 楽 章 抽 出 モ ー ド 構 文 : mkvextract 原 フ ァ イ ル 名 楽 章 [オ プ シ ョ ン ] 出 力 フ ァ イ ル 名 .xml
-s, --simple 楽 章 情 報 を 、 OGM操 作 機 で 用 い ら れ る 単 純 形 式 ( CHAPTER01=..., CHAPTER01NAME=...) で 輸 出 し ま す 。 こ の モ ー ド で は 一 部 の 情 報 は 破 棄 さ れ ま す 。 既 定 で は 楽 章 を XML形 式 で 出 力 し ま す 。
--simple-language 言 語 単 純 形 式 が 有 効 の 場 合 、 mkvextract(1)は た と え 楽 章 素 片 が 複 数 の 楽 章 名 を 含 ん で い る 場 合 で も 、 検 出 し た 楽 章 素 片 毎 に 一 項 目 の み を 出 力 し ま す 。 既 定 で は 、 言 語 に 関 係 な く 各 素 片 で 見 付 け た 最 初 の 楽 章 名 を 用 い ま す 。 こ の オ プ シ ョ ン を 用 い る こ と で 、 素 片 が 複 数 の 楽 章 名 を 含 ん で い た 場 合 に ど の 楽 章 を 出 力 す る か 定 め る こ と が で き ま す 。 言 語 属 性 は JIS X 0412-1ま た は JIS X 0412-2に 存 在 し て い な く て は な り ま せ ん 。 楽 章 は 指 定 し た 出 力 フ ァ イ ル に 書 き 込 ま れ ま す 。 既 定 で は mkvmerge(1)が 理 解 で き る XML形 式 が 用 い ら れ ま す 。 フ ァ イ ル 中 に 楽 章 が 見 付 か ら な か っ た 場 合 、 出 力 フ ァ イ ル を 生 成 し ま せ ん 。 標 識 抽 出 モ ー ド 構 文 : mkvextract 原 フ ァ イ ル 名 標 識 [オ プ シ ョ ン ] 出 力 フ ァ イ ル 名 .xml 標 識 は 指 定 し た 出 力 フ ァ イ ル に 、 mkvmerge(1)が 理 解 で き る XML形 式 で 書 き 込 ま れ ま す 。 フ ァ イ ル 中 に 標 識 が 見 付 か ら な か っ た 場 合 、 出 力 フ ァ イ ル を 生 成 し ま せ ん 。 演 奏 指 令 用 紙 抽 出 モ ー ド 構 文 : mkvextract 原 フ ァ イ ル 名 演 奏 指 令 用 紙 [オ プ シ ョ ン ] 出 力 フ ァ イ ル 名 .cue 演 奏 指 令 用 紙 を 指 定 し た 出 力 フ ァ イ ル に 書 き 込 み ま す 。 フ ァ イ ル 中 に 楽 章 や 標 識 が 見 付 か ら な か っ た 場 合 、 出 力 フ ァ イ ル を 生 成 し ま せ ん 。 時 刻 印 抽 出 モ ー ド 構 文 : mkvextract 原 フ ァ イ ル 名 時 刻 印 v2 [オ プ シ ョ ン ] TID1:宛 先 フ ァ イ ル 名 1 [TID2:宛 先 フ ァ イ ル 名 2 ...]
TID:出 力 名 識 別 子 が TIDの ト ラ ッ ク 時 刻 印 が 原 フ ァ イ ル に 存 在 す る 場 合 、 そ の ト ラ ッ ク を 出 力 名 フ ァ イ ル に 抽 出 す る よ う に し ま す 。 こ の オ プ シ ョ ン は 複 数 回 指 定 で き ま す 。 ト ラ ッ ク 識 別 子 は mkvmerge(1)の --identifyオ プ シ ョ ン の 出 力 結 果 と 同 じ も の で す 。 例 :
$ mkvextract input.mkv timestamps_v2 1:ts-track1.txt 2:ts-track2.txt 演 奏 指 令 抽 出 モ ー ド 構 文 :mkvextract 原 フ ァ イ ル 名 演 奏 指 令 [オ プ シ ョ ン ] TID1:宛 先 フ ァ イ ル 名 1 [TID2:宛 先 フ ァ イ ル 名 2 ...]
TID:宛 先 フ ァ イ ル 名 識 別 子 が TIDの ト ラ ッ ク の 演 奏 指 令 が 原 フ ァ イ ル に 存 在 す る 場 合 、 そ の ト ラ ッ ク を 出 力 名 フ ァ イ ル に 抽 出 す る よ う に し ま す 。 こ の オ プ シ ョ ン は 複 数 回 指 定 で き ま す 。 ト ラ ッ ク 識 別 子 は mkvmerge(1)の --identifyオ プ シ ョ ン の 出 力 結 果 と 同 じ も の で あ り 、 TID要 素 に 含 ま れ る 数 字 で は あ り ま せ ん 。 出 力 形 式 は 単 純 な 文 章 形 式 で す : 一 行 は CuePoint要 素 と key=valueの 組 ご と に 成 り ま す 。 任 意 要 素 ( 例 : CueDuration) が CuePointに 表 わ れ な か っ た 場 合 、 値 と し て 連 字 符 を 出 力 し ま す 。 例 :
timestamp=00:00:13.305000000 duration=- cluster_position=757741 relative_position=11 指 定 で き る 予 約 語 は 次 の 通 り で す 。 時 刻 印 演 奏 指 令 点 の ナ ノ 秒 単 位 の 時 刻 印 。 形 式 は HH:MM:SS.nnnnnnnnn。 こ の 要 素 は 常 に 設 定 さ れ て い ま す 。 演 奏 時 間 演 奏 指 令 点 の ナ ノ 秒 単 位 の 演 奏 時 間 。 形 式 は HH:MM:SS.nnnnnnnnn。 群 団 位 置 被 参 照 要 素 を 含 ん だ 群 団 が 始 ま る Matroskaフ ァ イ ル 内 部 の 絶 対 バ イ ト 位 置 。 注 記
Matroskaフ ァ イ ル の 内 部 で は 、 CueClusterPositionは 余 白 開 始 位 置 の 区 分 情 報 に 相 当 し ま す 。 mkvextract(1)の 演 奏 指 令 抽 出 モ ー ド で 出 力 す る 値 は 、 し か し な が ら 、 そ の 余 白 を 既 に 加 味 し て お り 、 フ ァ イ ル 冒 頭 か ら の 絶 対 バ イ ト 位 置 を 表 わ し ま す 。 相 対 位 置
BlockGroupま た は SimpleBlock要 素 が 開 始 す る の に 参 照 す る 指 令 位 置 で あ る 、 群 団 内 部 の 相 対 バ イ ト 位 置 。 注 記
Matroskaフ ァ イ ル の 内 部 で は 、 CueClusterPositionは 群 団 の デ ー タ 開 始 位 置 に 依 存 し ま す 。 mkvextract(1)の 演 奏 指 令 抽 出 モ ー ド で 出 力 す る 値 は 、 し か し な が ら 、 群 団 識 別 子 に 依 存 し ま す 。 フ ァ イ ル 内 部 の 絶 対 位 置 は 、 群 団 位 置 と 相 対 位 置 を 足 し 合 わ せ て 計 算 で き ま す 。 例 :
$ mkvextract input.mkv cues 1:cues-track1.txt 2:cues-track2.txt
例
楽 章 お よ び 標 識 を 各 々 の XML形 式 で 同 時 に 抽 出 す る :
$ mkvextract movie.mkv chapters movie-chapters.xml tags movie-tags.xml 複 数 の ト ラ ッ ク と 各 々 の 時 刻 印 を 同 時 に 抽 出 す る :
$ mkvextract "Another Movie.mkv" tracks 0:video.h265 "1:main audio.aac" "2:director's comments.aac" timestamps_v2 "0:timestamps video.txt" "1:timestamps main audio.txt" "2:timestamps director's comments.txt" 楽 章 を Ogg/OGM形 式 で 抽 出 し 、 文 章 字 幕 ト ラ ッ ク を 別 の 文 字 集 合 に 再 符 号 化 し ま す :
$ mkvextract "My Movie.mkv" chapters --simple "My Chapters.txt" tracks -c MS-ANSI "2:My Subtitles.srt"
文 章 フ ァ イ ル と 文 字 集 合 変 換
MKVToolNix一 式 の 全 て の 操 作 機 が 文 字 集 合 変 換 、 入 出 力 、 命 令 行 、 操 作 卓 上 の 文 字 集 合 を ど の よ う に 処 理 す る か に つ い て の 詳 細 な 議 論 に つ い て は 、 mkvmerge(1)の 便 覧 に あ る 同 名 の 節 を ご 覧 く だ さ い 。
出 力 フ ァ イ ル 形 式
出 力 フ ァ イ ル の 形 式 の 決 定 は ト ラ ッ ク 種 類 に 基 い て お り 、 出 力 フ ァ イ ル 名 の 拡 張 子 に は 基 づ い て い ま せ ん 。 現 在 対 応 し て い る ト ラ ッ ク 種 別 は 次 の 通 り で す :
A_AAC/MPEG2/*, A_AAC/MPEG4/*, A_AAC 全 て の AACフ ァ イ ル は 、 ADTS頭 部 を 各 パ ケ ッ ト の 前 に 追 加 さ れ た う え で AACフ ァ イ ル に 書 き 出 さ れ ま す 。 ADTS頭 部 に は 、 非 推 奨 の 強 調 欄 は 含 ま れ ま せ ん 。
A_AC3, A_EAC3 こ れ ら は 生 AC-3フ ァ イ ル に 抽 出 さ れ ま す 。
A_ALAC
ALACト ラ ッ ク は CAFフ ァ イ ル に 書 き 込 ま れ ま す 。
A_DTS こ れ ら は 生 DTSフ ァ イ ル に 抽 出 さ れ ま す 。
A_FLAC
FLACト ラ ッ ク は FLACフ ァ イ ル に 書 き 込 ま れ ま す 。
A_MPEG/L2
MPEG-1音 声 層 II流 は 生 MP2フ ァ イ ル に 抽 出 さ れ ま す 。
A_MPEG/L3 こ れ ら は 生 MP3フ ァ イ ル に 抽 出 さ れ ま す 。
A_OPUS
Opusト ラ ッ ク は OggOpusフ ァ イ ル に 書 き 込 ま れ ま す 。
A_PCM/INT/LIT、 A_PCM/INT/BIG 生 PCM情 報 は WAVフ ァ イ ル に 書 き 込 ま れ ま す 。 バ イ ト 昇 順 の 情 報 は 処 理 の 過 程 で バ イ ト 降 順 に 変 換 さ れ ま す 。
A_REAL/*
RealAudioト ラ ッ ク は RealMediaフ ァ イ ル に 書 き 出 さ れ ま す 。
A_TRUEHD、 A_MLP こ れ ら は 生 TrueHD/MLPフ ァ イ ル に 抽 出 さ れ ま す 。
A_TTA1
TrueAudioト ラ ッ ク は TTAフ ァ イ ル に 書 き 出 さ れ ま す 。 注 意 : Matroskaの 時 刻 印 精 度 の 上 限 の た め に 、 抽 出 さ れ た フ ァ イ ル 頭 部 の 二 欄 、 data_length( フ ァ イ ル に 含 ま れ る 総 標 本 数 ) と CRCは 元 と 異 な っ た も の に な り ま す 。
A_VORBIS
Vorbis音 声 は OggVorbisフ ァ イ ル に 書 き 出 さ れ ま す 。
A_WAVPACK4
WavPackト ラ ッ ク は WVフ ァ イ ル に 書 き 出 さ れ ま す 。
S_HDMV/PGS
PGS字 幕 は SUPフ ァ イ ル と し て 書 き 出 さ れ ま す 。
S_HDMV/TEXTST
TextST字 幕 は mkvmerge(1)お よ び mkvextract(1)の 為 に 考 案 さ れ た 特 別 な フ ァ イ ル 形 式 と し て 書 き 出 さ れ ま す 。
S_KATE
Kate流 れ は Oggコ ン テ ナ に 格 納 さ れ ま す 。
S_TEXT/SSA、 S_TEXT/ASS、 S_SSA、 S_ASS
SSAお よ び ASS文 章 字 幕 は 、 そ れ ぞ れ SSA・ ASSフ ァ イ ル と し て 書 き 出 さ れ ま す 。
S_TEXT/UTF8、 S_TEXT/ASCII 単 純 文 章 字 幕 は SRTフ ァ イ ル に 書 き 出 さ れ ま す 。
S_VOBSUB
VobSub字 幕 は 対 応 す る 索 引 フ ァ イ ル IDXに 加 え て SUBフ ァ イ ル と し て 書 き 出 さ れ ま す
S_TEXT/USF
USF文 章 字 幕 は USFフ ァ イ ル と し て 書 き 出 さ れ ま す 。
S_TEXT/WEBVTT
WebVTT文 章 字 幕 は WebVTTフ ァ イ ル と し て 書 き 出 さ れ ま す 。
V_MPEG1、 V_MPEG2
MPEG-1お よ び MPEG-2映 像 ト ラ ッ ク は MPEG初 等 流 と し て 書 き 出 さ れ ま す 。
V_MPEG4/ISO/AVC
H.264・ AVC映 像 ト ラ ッ ク は H.264初 等 流 に 書 き 出 さ れ ま す 。 こ れ は 例 え ば GPAC梱 包 に 収 録 の MP4Boxで 更 に 処 理 で き ま す 。
V_MPEG4/ISO/HEVC
H.265・ HEVC映 像 ト ラ ッ ク は H.265初 等 流 に 書 き 出 さ れ ま す 。 こ れ は 例 え ば GPAC梱 包 に 収 録 の MP4Boxで 更 に 処 理 で き ま す 。
V_MS/VFW/FOURCC こ の CodecIDの 固 定 FPS映 像 ト ラ ッ ク は AVIフ ァ イ ル に 書 き 出 さ れ ま す 。
V_REAL/*
RealVideoト ラ ッ ク は RealMediaフ ァ イ ル に 書 き 出 さ れ ま す 。
V_THEORA
Theora流 は Oggコ ン テ ナ 内 に 書 き 出 さ れ ま す 。
V_VP8、 V_VP9
VP8・ VP9ト ラ ッ ク は IVFフ ァ イ ル に 書 き 出 さ れ ま す 。 標 識 標 識 は XML形 式 に 変 換 さ れ ま す 。 mkvmerge(1)が 標 識 を 読 み 込 む の に 対 応 し て い る も の と 同 じ 形 式 で す 。 添 付 フ ァ イ ル 添 付 フ ァ イ ル は そ の ま ま の 形 式 で 出 力 フ ァ イ ル に 書 き 出 さ れ ま す 。 変 換 等 の 処 理 は 全 く 行 わ れ ま せ ん 。 楽 章 楽 章 は XML形 式 に 変 換 さ れ ま す 。 mkvmerge(1)が 楽 章 を 読 み 込 む の に 対 応 し て い る も の と 同 じ 形 式 で す 。 替 わ り に 、 単 純 OGM様 式 の 形 式 で 簡 易 化 し て 出 力 す る こ と も で き ま す 。 時 刻 印 時 刻 印 は ま ず 整 列 さ れ 、 mkvmerge(1)が 読 み 込 め る よ う に 時 刻 印 v2形 式 準 拠 フ ァ イ ル と し て 書 き 出 さ れ ま す 。 そ の 他 の 形 式 ( v1、 v3お よ び v4) の 抽 出 に は 対 応 し て い ま せ ん 。
終 了 番 号
mkvextract(1)が 返 す 終 了 番 号 に は 3種 類 あ り ま す :
• 0 -- こ の 終 了 番 号 は 抽 出 が 完 了 し た こ と を 意 味 し ま す 。
• 1 -- こ の 返 り 値 は 、 一 つ 以 上 の 警 告 が 出 力 さ れ た が 抽 出 が 続 行 さ れ た こ と を 意 味 し ま す 。 警 告 は 'Warning:' と い う 文 字 列 を 先 頭 に し て 出 力 さ れ ま す 。 結 果 フ ァ イ ル が 無 事 か ど う か は 状 況 に よ り ま す 。 出 力 フ ァ イ ル を 確 認 す る こ と を 強 く 推 奨 し ま す 。
• 2 -- こ の 返 り 値 は 、 誤 り が 発 生 し 、 誤 り 通 報 を 出 力 し た 直 後 に mkvextract(1)が 終 了 し た こ と を 示 し ま す 。 誤 り 通 報 の 原 因 は 命 令 行 の 間 違 い や フ ァ イ ル 読 み /書 き 誤 り 、 壊 れ た フ ァ イ ル な ど 多 岐 に 渡 り ま す 。
環 境 変 数
mkvpropedit(1)は 機 構 の 地 域 特 性 を 決 め る 既 定 変 数 ( 例 : LANGや LC_*系 列 ) を 使 用 し ま す 。 追 加 の 変 数 :
MKVEXTRACT_DEBUG、 MKVTOOLNIX_DEBUGと そ の 省 略 形 MTX_DEBUG そ の 内 容 を 、 あ た か も --debugオ プ シ ョ ン 経 由 で 渡 さ れ た か の よ う に 扱 い ま す 。
MKVEXTRACT_ENGAGE, MKVTOOLNIX_ENGAGEと そ の 短 縮 形 MTX_ENGAGE そ の 内 容 を 、 あ た か も --engageオ プ シ ョ ン 経 由 で 渡 さ れ た か の よ う に 扱 い ま す 。
関 連 項 目
mkvmerge(1), mkvinfo(1), mkvpropedit(1), mkvtoolnix-gui(1)
ウ ェ ブ
最 新 版 は 常 に MKVToolNixの 拠 点 [1] で 入 手 で き ま す 。
著 者
Bunkus Moritz[FAMILY Given] <moritz [AT] bunkus.org> 開 発 者
注 記
1. |
MKVToolNixの 拠 点 |