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名 前

update−rc.d − System-V ス タ イ ル の init ス ク リ プ ト 用 の リ ン ク を イ ン ス ト ー ル 、 削 除 す る

書 式

update−rc.d [-n] [-f] name remove

update-rc.d

[-n] [-f] name defaults [NN | NN-start NN-stop]

update-rc.d

[-n] [-f] name start|stop NN runlevel runlevel ... .

start|stop NN runlevel runlevel ... . ...

説 明

update-rc.d は 、 ス ク リ プ ト /etc/init.d/name へ の リ ン ク で あ る /etc/rcrunlevel.d/NNname を 自 動 的 に 作 成 す る 。 /etc/rcrunlevel.d/NNname は System V ス タ イ ル の init ス ク リ プ ト 用 の リ ン ク で あ り 、 ラ ン レ ベ ル を 変 更 す る 際 に init に よ っ て 実 行 さ れ 、 一 般 に デ ー モ ン の よ う な シ ス テ ム サ ー ビ ス の 起 動 、 停 止 に 使 用 さ れ る 。 runlevel に は init が サ ポ ー ト す る ラ ン レ ベ ル 数 0123456789S の う ち の ひ と つ を 指 定 す る 。 NN は 2 桁 の 数 字 で あ り 、 init が ス ク リ プ ト を 実 行 す る 順 序 を 決 め る た め に 使 用 す る 。 こ の マ ニ ュ ア ル は update-rc.d の 使 用 法 と そ の 動 作 に つ い て の み 言 及 す る 。 System V ス タ イ ル の init ス ク リ プ ト の 配 置 に つ い て の 議 論 に は 、 init(8)dpkg programmers’ manual を 参 照 す る こ と 。

INIT ス ク リ プ ト 用 の リ ン ク を イ ン ス ト ー ル す る

defaults, start, stop オ プ シ ョ ン の い ず れ か を 使 っ て 実 行 し た 場 合 、 update-rc.d は /etc/rcrunlevel.d/[SK]NNname を ス ク リ プ ト /etc/init.d/name に リ ン ク す る 。 フ ァ イ ル /etc/rcrunlevel.d/[SK]??name が す で に 存 在 す る 場 合 に は 、 update-rc.d は 何 も し な い 。 こ れ は 、 シ ス テ ム 管 理 者 が ひ と つ で も リ ン ク を 残 し て い た 場 合 に 、 そ の 設 定 を 上 書 き さ れ る こ と が な く 、 別 の 場 所 に 移 動 さ せ る こ と が で き る よ う に す る た め で あ る 。

defaults が 使 用 さ れ た 場 合 、 update-rc.d は ラ ン レ ベ ル 2345 に サ ー ビ ス の 起 動 用 リ ン ク を 、 ラ ン レ ベ ル 016 に サ ー ビ ス の 停 止 用 リ ン ク を 作 成 す る 。 デ フ ォ ル ト で は 、 リ ン ク は す べ て の シ ー ケ ン ス コ ー ド 20 を 持 つ が 、 引 数 NN を ひ と つ 、 又 は ふ た つ 与 え る こ と で 変 更 す る こ と が で き る 。 引 数 が ひ と つ の 場 合 、 起 動 用 リ ン ク と 停 止 用 リ ン ク の 両 方 の シ ー ケ ン ス コ ー ド を 変 更 す る 。 一 方 、 引 数 が ふ た つ 与 え ら れ た 場 合 、 ひ と つ め が 起 動 用 リ ン ク の シ ー ケ ン ス コ ー ド を 、 ふ た つ め が 停 止 用 リ ン ク の シ ー ケ ン ス コ ー ド を 変 更 す る 。

defaults を 使 用 す る 代 わ り に 、 引 数 セ ッ ト を 与 え る こ と で サ ー ビ ス を 起 動 、 停 止 す る ラ ン レ ベ ル を 明 示 的 に 指 定 す る こ と が で き る 。 引 数 セ ッ ト は そ れ ぞ れ 引 数 start ま た は stop で 始 ま り 、 こ れ に よ り 起 動 用 リ ン ク ま た は 停 止 用 リ ン ク の ど ち ら を 作 成 す る か 指 定 す る 。 次 に 、 引 数 セ ッ ト の リ ン ク す べ て に 対 す る シ ー ケ ン ス コ ー ド 番 号 NN を 指 定 し 、 更 に ひ と つ 以 上 の ラ ン レ ベ ル 数 を そ れ ぞ れ ひ と つ の 引 数 と し て 与 え る 。 引 数 セ ッ ト は 引 数 . (ピ リ オ ド )に よ り 終 了 す る 。

defaults を 使 用 せ ず 明 示 的 に 指 定 し た 場 合 、 通 常 start セ ッ ト と stop セ ッ ト が ひ と つ ず つ 存 在 す る 。 ラ ン レ ベ ル ご と に 異 な る シ ー ケ ン ス コ ー ド が 必 要 な 場 合 は 、 start セ ッ ト や stop セ ッ ト を 複 数 指 定 す る 。

update-rc.d が リ ン ク を 作 成 す る 前 に 、 ス ク リ プ ト /etc/init.d/name が 存 在 し て い な く て は な ら な い 。

リ ン ク 削 除 用 の ス ク リ プ ト

remove オ プ シ ョ ン を 引 数 に 与 え る と 、 /etc/rcrunlevel.d デ ィ レ ク ト リ に あ る ス ク リ プ ト /etc/init.d/name へ の リ ン ク を す べ て 削 除 す る 。 ス ク リ プ ト は あ ら か じ め 削 除 さ れ て い な く て は な ら な い 。 update-rc.d は こ れ を チ ェ ッ ク す る 。 通 常 、 update-rc.d は パ ッ ケ ー ジ の postrm ス ク リ プ ト か ら 呼 び 出 さ れ る 。 こ れ が 実 行 さ れ る の は 、 postrm ス ク リ プ ト の 第 1引 数 と し て purge が 与 え ら れ た 場 合 で あ り 、 こ れ は ユ ー ザ が パ ッ ケ ー ジ の 設 定 を 削 除 す る こ と を 要 求 し て い る こ と を 表 す 。 /etc/rcrunlevel.d デ ィ レ ク ト リ に あ る が ス ク リ プ ト /etc/init.d/name に シ ン ボ リ ッ ク リ ン ク さ れ て い な い フ ァ イ ル は 削 除 さ れ ず に 残 さ れ る 。

オ プ シ ョ ン

-n 実 際 の 動 作 を 表 示 す る だ け で 、 何 も し な い 。

-f

/etc/init.d/name が 存 在 し い て も 、 強 制 的 に シ ン ボ リ ッ ク リ ン ク を 削 除 す る 。

使 用 例

defaults を 使 用 し た リ ン ク の 作 成
update-rc.d foobar defaults
引 数 セ ッ ト を 明 示 し た 同 等 の コ マ ン ド
update-rc.d foobar start 20 2 3 4 5 . stop 20 0 1 6 .

バ グ

シ ス テ ム 管 理 者 の た め に 少 な く と も defaults で ど の ラ ン レ ベ ル を start ま た は stop に す る か を 指 定 で き る 方 法 が 必 要 で あ る 。 ま た 、 可 能 な ら ば defaults 以 外 の オ プ シ ョ ン で も 管 理 者 の 指 定 を 優 先 す る 方 法 が 必 要 。

フ ァ イ ル

/etc/init.d/

init ス ク リ プ ト が 実 際 に 置 い て あ る デ ィ レ ク ト リ

/etc/rc?.d/

update-rc.d が 取 り 扱 う リ ン ク を 含 ん だ デ ィ レ ク ト リ 。 init に よ り 使 用 さ れ る 。

/etc/init.d/skeleton

init.d ス ク リ プ ト を 書 く た め に 使 用 す る 雛 型

関 連 項 目

dpkg programmers manual,
/etc/init.d/skeleton
,
init(8).

翻 訳 者

鍋 谷 栄 展 <nabetani [AT] kern.jp>