1 個 以 上
の サ ー ビ ス 指
定 (例 : "files", "db",
"nis")。 こ の 行 に
記 載 さ れ た サ
ー ビ ス の 順 序
で 、 結 果 が 得
ら れ る ま で 、
指 定 さ れ た サ
ー ビ ス に 対 す
る 問 い 合 わ せ
が 順 番 に 行 わ
れ る 。
特 定 の
結 果 が 直 前 の
サ ー ビ ス で 得
ら れ た 場 合 に
実 行 さ れ る ア
ク シ ョ ン (例 :
"[NOTFOUND=return]")。 ア ク
シ ョ ン は 省 略
可 能 で あ る 。
利 用 し て い る
シ ス テ ム で ど
の サ ー ビ ス 指
定 が 利 用 で き
る か は 、 共 有
ラ イ ブ ラ リ が
あ る か ど う か
に 依 存 し て お
り 、 そ の た め
サ ー ビ ス 指 定
は 拡 張 で き る
よ う に な っ て
い る 。
/lib/libnss_SERVICE.so.X と い
う 名 前 の ラ イ
ブ ラ リ が SERVICE と
い う 名 前 の サ
ー ビ ス を 提 供
す る 。 標 準 の
イ ン ス ト ー ル
を 行 っ た 場 合
、 "files", "db", "nis",
"nisplus" が 利 用 で
き る 。 デ ー タ
ベ ー ス hosts の 場
合 に は 、 追 加
で "dns" も 指 定 で
き る 。 デ ー タ
ベ ー ス passwd, group,
shadow の 場 合 に は
、 追 加 で "compat"
(下 記 の 互 換 モ
ー ド を 参 照 )。
バ ー ジ ョ ン 番
号 X は 、 glibc 2.0 の
場 合 は 1、 glibc 2.1 の
場 合 は 2 で 、 そ
れ 以 降 も 同 様
で あ る 。 追 加
の ラ イ ブ ラ リ
が イ ン ス ト ー
ル さ れ て い る
シ ス テ ム で は
、 "hesiod", "ldap",
"winbind", "wins" な ど
の 追 加 の サ ー
ビ ス が 利 用 で
き る 。 サ ー ビ
ス 指 定 の 次 に
ア ク シ ョ ン を
指 定 す る こ と
も で き る 。 ア
ク シ ョ ン を 使
う と 、 直 前 の
デ ー タ 源 か ら
結 果 が 得 ら れ
た 後 の 動 作 を
変 更 で き る 。
ア ク シ ョ ン 指
定 は 、 一 般 的
に は 以 下 の 形
式 と な る 。
[STATUS=ACTION]
[!STATUS=ACTION]
STATUS と
ACTION は そ れ ぞ れ 以
下 の 値 を 取 る
。
STATUS
=> success | notfound | unavail |
tryagain
ACTION => return | continue
! は
テ ス ト 結 果 を
反 転 さ せ る 。
つ ま り 、 指 定
さ れ た 以 外 の
全 て の 結 果 に
マ ッ チ す る 。
キ ー ワ ー ド の
大 文 字 、 小 文
字 は 無 視 さ れ
る 。
STATUS
は 、 直 前 の サ
ー ビ ス 指 定 で
呼 び 出 し さ れ
た 検 索 処 理 の
結 果 に 対 し て
照 合 が 行 わ れ
る 。 STATUS に は 以
下 の い ず れ か
を 指 定 で き る
。
|
success エ ラ
ー は 発 生 せ ず
、 要 求 さ れ た
エ ン ト リ ー が
返 さ れ た 。 こ
の 場 合 の デ フ
ォ ル ト の ア ク
シ ョ ン は |
"return" で
あ る 。
|
notfound 検
索 は 成 功 し た
が 、 要 求 さ れ
た エ ン ト リ ー
が 見 つ か ら な
か っ た 。 こ の
場 合 の デ フ ォ
ル ト の ア ク シ
ョ ン は |
"continue" で
あ る 。
|
unavail サ ー
ビ ス が 永 続 的
に 利 用 で き な
い 。 必 要 な フ
ァ イ ル を 読 み
込 む こ と が で
き な い 、 ネ ッ
ト ワ ー ク サ ー
ビ ス の 場 合 に
は 、 サ ー バ が
利 用 で き な い
と か 、 サ ー バ
が 問 い 合 わ せ
を 許 可 し て い
な い 、 な ど が
考 え ら れ る 。
こ の 場 合 の デ
フ ォ ル ト の ア
ク シ ョ ン は |
"continue" で
あ る 。
|
tryagain サ
ー ビ ス が 一 時
的 に 利 用 で き
な い 。 フ ァ イ
ル が ロ ッ ク さ
れ て い る 、 サ
ー バ が こ れ 以
上 接 続 を 受 け
付 け る こ と が
で き な い 、 な
ど が 考 え ら れ
る 。 デ フ ォ ル
ト の ア ク シ ョ
ン は |
"continue" で
あ る 。
ACTION
に は 以 下 の い
ず れ か を 指 定
で き る 。
|
return 結 果
を す ぐ に 返 す
。 こ れ 以 上 検
索 処 理 は 呼 び
出 さ れ な い 。
た だ し 、 互 換
性 の た め 、 選
択 さ れ た ア ク
シ ョ ン が |
group デ ー
タ ベ ー ス に 対
す る も の で 、
ス テ ー タ ス が
notfound で あ っ た 場
合 で 、 設 定 フ
ァ イ ル に initgroups
の 行 が 含 ま れ
て い な い 場 合
に は 、 次 の 検
索 処 理 は 常 に
呼 び 出 さ れ る
(検 索 結 果 へ の
影 響 は な い )。
|
continue 次
の 検 索 処 理 を
呼 び 出 す 。 互
換 モ ー ド |
|
(compat)
NSS "compat" サ
ー ビ ス は "files"
と 似 て い る が
、 シ ス テ ム に
ア ク セ ス で き
る ユ ー ザ ー や
ネ ッ ト グ ル ー
プ (netgroup) の メ ン バ
の 指 定 に /etc/passwd
で 特 別 な エ ン
ト リ ー を 追 加
で 使 う こ と が
で き る 点 が 異
な る 。 こ の モ
ー ド で は 、 以
下 の エ ン ト リ
ー を 使 う こ と
が で き る 。
|
+user |
|
NIS パ ス ワ
ー ド マ ッ プ の
指 定 さ れ た user
を 含 め る 。
指 定 さ
れ た netgroup の 全 ユ
ー ザ ー を 含 め
る 。
−user
NIS パ
ス ワ ー ド マ ッ
プ の 指 定 さ れ
た user を 除 外 す
る 。
指 定 さ
れ た netgroup の 全 ユ
ー ザ ー を 除 外
す る 。
+
NIS パ
ス ワ ー ド マ ッ
プ の ユ ー ザ ー
の う ち 、 そ れ
ま で に 除 外 さ
れ て い な い 全
て の ユ ー ザ ー
を 含 め る 。
デ フ ォ
ル ト で は 、 デ
ー タ 源 は "nis" だ
が 、 擬 似 デ ー
タ ベ ー ス passwd_compat,
group_compat, shadow_compat で は
デ ー タ 源 と し
て "nisplus" を 指 定
す る こ と も で
き る 。
SERVICE
と い う 名 前 の
サ ー ビ ス は
libnss_SERVICE.so.X と い う
名 前 の 共 有 オ
ブ ジ ェ ク ト ラ
イ ブ ラ リ で 実
装 さ れ て い る
。 こ れ は /lib に
置 か れ る 。
|
/etc/nsswitch.conf |
|
NSS の 設 定
フ ァ イ ル 。 |
|
/lib/libnss_compat.so.X |
|
"compat" ソ ー ス を
実 装 し た も の
。 |
|
/lib/libnss_db.so.X |
|
"db" ソ ー ス を
実 装 し た も の
。 |
|
/lib/libnss_dns.so.X |
|
"dns" ソ ー ス を
実 装 し た も の
。 |
|
/lib/libnss_files.so.X |
|
"files" ソ ー ス を
実 装 し た も の
。 |
|
/lib/libnss_hesiod.so.X |
|
"hesoid" ソ ー ス を
実 装 し た も の
。 |
|
/lib/libnss_nis.so.X |
|
"nis" ソ ー ス を
実 装 し た も の
。 |
|
/lib/libnss_nisplus.so.X |
|
"nisplus" ソ ー ス を
実 装 し た も の
。 |
nsswitch.conf
を 利 用 す る プ
ロ セ ス は 、 フ
ァ イ ル は 一 度
し か 読 み 込 ま
な い 。 そ の 後
で nsswitch.conf が 書 き 換
え ら れ て も 、
そ の プ ロ セ ス
は 古 い 設 定 の
ま ま で 動 作 を
継 続 す る 。 伝
統 的 に は 、 サ
ー ビ ス 情 報 の
情 報 源 は 一 つ
だ け で あ り 、
そ の 設 定 フ ァ
イ ル の 形 式 も
一 つ で あ っ た
(例 え ば /etc/passwd)。
一 方 で 、 Network Information
Service (NIS) や Domain Name Service (DNS) な
ど の 他 の 名 前
サ ー ビ ス が 一
般 的 に な る に
連 れ て 、 C ラ イ
ブ ラ リ に 埋 め
込 ま れ た 固 定
順 序 で は な く
、 検 索 順 序 を
柔 軟 に 指 定 す
る 方 法 が 必 要
に な っ た 。 ネ
ー ム サ ー ビ ス
ス イ ッ チ 機 構
は 、 こ の 問 題
に 対 す る よ り
き れ い な 解 決
方 法 と な っ て
い る 。 ネ ー ム
サ ー ビ ス ス イ
ッ チ 機 構 は 、 Sun
Microsystems が Solaris 2 の C ラ イ
ブ ラ リ で 使 っ
た 機 構 が 基 に
な っ て い る 。
getent(1),
nss(5)
こ の man ペ
ー ジ は Linux man−pages
プ ロ ジ ェ ク ト
の リ リ ー ス 3.79 の
一 部 で あ る 。
プ ロ ジ ェ ク ト
の 説 明 と バ グ
報 告 に 関 す る
情 報 は
http://www.kernel.org/doc/man−pages/ に 書
か れ て い る 。
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