名 前
frexp, frexpf, frexpl − 浮 動 小 数 点 実 数 を 小 数 成 分 と 整 数 成 分 に 変 換 す る
書 式
#include <math.h>
double
frexp(double x, int *exp);
float frexpf(float x, int *exp);
long double frexpl(long double x, int
*exp);
−lm で リ ン ク す る 。
glibc 向 け の 機 能 検 査 マ ク ロ の 要 件 (feature_test_macros(7) 参 照 ):
frexpf(), frexpl():
_BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE ||
_XOPEN_SOURCE >= 600 || _ISOC99_SOURCE ||
_POSIX_C_SOURCE >= 200112L;
or cc −std=c99
説 明
frexp() 関 数 は 浮 動 小 数 点 実 数 x を 正 規 化 小 数 と 指 数 に 分 解 し 、 指 数 を *exp に 格 納 す る 。
返 り 値
frexp() 関 数 は 正 規 化 小 数 を 返 す 。 引 数 x が ゼ ロ で な い 場 合 、 こ の 正 規 化 小 数 は x に 2 の 累 乗 を 乗 じ た も の で あ り 、 そ の 絶 対 値 は 常 に 1/2 以 上 1 未 満 、 つ ま り [0.5,1) と な る 。
x が ゼ ロ の 場 合 、 正 規 化 小 数 は ゼ ロ に な り *exp に は ゼ ロ が 格 納 さ れ る 。
x が NaN の 場 合 、 NaN が 返 さ れ る 。 *exp の 値 は 不 定 で あ る 。
x が 正 の 無 限 大 (負 の 無 限 大 ) の 場 合 、 正 の 無 限 大 (負 の 無 限 大 ) が 返 さ れ る 。 *exp の 値 は 不 定 で あ る 。
エ ラ ー
エ ラ ー は 発 生 し な い 。
属 性
マ ル チ ス レ ッ デ ィ ン グ (pthreads(7) 参 照 ) 関 数 frexp(), frexpf(), frexpl() は ス レ ッ ド セ ー フ で あ る 。
準 拠
C99, POSIX.1−2001. double 版 の 関 数 は SVr4, 4.3BSD, C89 に も 準 拠 し て い る 。
例
こ の プ ロ グ ラ ム を 実 行 す る と 以 下 の よ う な 結 果 と な る :
$ ./a.out
2560
frexp(2560, &e) = 0.625: 0.625 * 2^12 = 2560
$ ./a.out −4
frexp(−4, &e) = −0.5: −0.5 * 2^3 =
−4 プ ロ グ ラ ム
の ソ ー ス
#include <math.h>
#include <float.h>
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
int
main(int argc, char *argv[])
{
double x, r;
int exp;
x =
strtod(argv[1], NULL);
r = frexp(x, &exp);
printf("frexp(%g,
&e) = %g: %g * %d^%d = %g\n",
x, r, r, FLT_RADIX, exp, x);
exit(EXIT_SUCCESS); }
関 連 項 目
こ の 文 書 に つ い て
こ の man ペ ー ジ は Linux man−pages プ ロ ジ ェ ク ト の リ リ ー ス 3.79 の 一 部 で あ る 。 プ ロ ジ ェ ク ト の 説 明 と バ グ 報 告 に 関 す る 情 報 は http://www.kernel.org/doc/man−pages/ に 書 か れ て い る 。