Manpages

名 称

dhcp-eval - ISC DHCP に お け る 条 件 付 き 評 価

解 説

Internet Software Consortium の DHCP ク ラ イ ア ン ト と サ ー バ は 、 ど ち ら も 受 信 す る パ ケ ッ ト に 依 存 し た 条 件 付 き 動 作 を 行 う 能 力 を 持 ち ま す 。 条 件 付 き 動 作 の 文 法 を こ こ に 示 し ま す 。

参 照 : 条 件 付 き 動 作

条 件 付 き 動 作 は 、 if, else, elsif 文 を 使 用 し て 指 定 し ま す 。 条 件 文 は 、 通 常 文 (option 文 ) が 登 場 可 能 な 場 所 は ど こ に で も 登 場 可 能 で あ り 、 ま た こ の よ う な 文 を 括 る こ と も 可 能 で す 。 サ ー バ に お け る 条 件 文 は 次 の よ う に な る こ と が 多 い で し ょ う :

if option dhcp-user-class = "accounting" {
max-lease-time 17600;
option domain-name "accounting.example.org";
option domain-name-servers ns1.accounting.example.org,

ns2.accounting.example.org; }

elsif option dhcp-user-class = "sales" {
max-lease-time 17600;
option domain-name "sales.example.org";
option domain-name-servers ns1.sales.example.org,

ns2.sales.example.org; }

elsif option dhcp-user-class = "engineering" {
max-lease-time 17600;
option domain-name "engineering.example.org";
option domain-name-servers ns1.engineering.example.org,

ns2.engineering.example.org; }

else {
max-lease-time 600;
option domain-name "misc.example.org";
option domain-name-servers ns1.misc.example.org,

ns2.misc.example.org; } ク ラ イ ア ン ト 側 で は 、 条 件 付 き 評 価 の 例 は 次 の よ う に な る で し ょ う :

# example.org は フ ァ イ ヤ ウ ォ ー ル で DNS を フ ィ ル タ す る の で 、
# example.org ネ ッ ト ワ ー ク に 繋 が る と き の み 、 そ の DNS サ ー バ を 使 用 し ま す 。
# example.org に 繋 が る の で は な い 場 合 、 自 己 の DNS サ ー バ を 優 先 使 用 し ま す 。
if not option domain-name = "example.org" {
prepend domain-name-servers 127.0.0.1; }

if 文 と elsif 継 続 文 は 、 引 数 と し て ブ ー ル 式 を 取 り ま す 。 つ ま り 、 こ れ ら の 文 は 、 評 価 さ れ る と ブ ー ル 値 の 結 果 を 生 成 す る 式 を 取 り ま す 。 式 の 評 価 結 果 が 真 に な る と 、 if 文 の 直 後 の ブ レ ー ス で 括 ら れ た 文 が 実 行 さ れ 、 後 続 す る elsifelse の 節 は ス キ ッ プ さ れ ま す 。 そ う で な い 場 合 、 評 価 結 果 が 真 に な る elsif 節 に 出 会 う ま で 、 後 続 す る 各 elsif 節 の 式 が チ ェ ッ ク さ れ ま す 。 そ の よ う な 節 が 見 付 か る と 、 直 後 の ブ レ ー ス 中 の 文 が 実 行 さ れ 、 後 続 す る elsifelse の 節 は ス キ ッ プ さ れ ま す 。 す べ て の if お よ び elsif の 節 が チ ェ ッ ク さ れ た も の の ど の 式 も 真 に な ら な い 場 合 で 、 else 節 が 存 在 す る 場 合 、 else の 直 後 の ブ レ ー ス 中 の 文 が 評 価 さ れ ま す 。 条 件 に お い て は 、 評 価 結 果 が 空 に な る ブ ー ル 式 は 偽 と し て 扱 わ れ ま す 。

ブ ー ル 式

以 下 は 、 DHCP 配 布 物 で 現 在 サ ポ ー ト さ れ て い る ブ ー ル 式 の 一 覧 で す 。

data-expression-1 = data-expression-2

= オ ペ レ ー タ は 、 2 個 の デ ー タ 式 を 比 較 し 、 両 者 が 同 じ 場 合 は 真 を 返 し 、 同 一 で な い 場 合 は 偽 を 返 し ま す 。 左 辺 も し く は 右 辺 の い ず れ か が 空 の 場 合 、 結 果 は 空 に な り ま す 。

boolean-expression-1 and boolean-expression-2

and オ ペ レ ー タ は 、 左 辺 の ブ ー ル 式 と 右 辺 の ブ ー ル 式 の 両 方 の 評 価 結 果 が 真 の 場 合 、 真 と 評 価 さ れ ま す 。 そ う で な い 場 合 、 偽 と 評 価 さ れ ま す 。 左 辺 も し く は 右 辺 の い ず れ か が 空 の 場 合 、 結 果 は 空 に な り ま す 。

boolean-expression-1 or boolean-expression-2

or オ ペ レ ー タ は 、 左 辺 の ブ ー ル 式 と 右 辺 の ブ ー ル 式 の い ず れ か の 評 価 結 果 が 真 の 場 合 、 真 と 評 価 さ れ ま す 。 そ う で な い 場 合 、 偽 と 評 価 さ れ ま す 。 左 辺 も し く は 右 辺 の い ず れ か が 空 の 場 合 、 結 果 は 空 に な り ま す 。

not boolean-expression

not オ ペ レ ー タ は 、 boolean-expression の 評 価 結 果 が 偽 の 場 合 、 真 と 評 価 さ れ ま す 。 ま た 、 boolean-expression の 評 価 結 果 が 真 の 場 合 、 偽 と 評 価 さ れ ま す 。 boolean-expression の 評 価 結 果 が 空 の 場 合 、 結 果 も ま た 空 に な り ま す 。

exists option-name

exists 式 は 、 処 理 対 象 の 入 力 DCHP パ ケ ッ ト 中 に 、 指 定 さ れ た オ プ シ ョ ン が 存 在 す る 場 合 、 真 を 返 し ま す 。

known

known 式 は 、 要 求 対 応 中 の ク ラ イ ア ン ト が 既 知 の 場 合 、 す な わ ち ホ ス ト 宣 言 が あ る 場 合 、 真 を 返 し ま す 。

static

static 式 は 、 要 求 対 応 中 の ク ラ イ ア ン ト へ の リ ー ス 割 り 当 て が 、 静 的 ア ド レ ス 割 り 当 て に よ る も の で あ っ た 場 合 、 真 を 返 し ま す 。

デ ー タ 式

前 述 の ブ ー ル 式 は 、 デ ー タ 式 の 評 価 結 果 に 依 存 し ま す 。 デ ー タ 式 を こ こ に 示 し ま す 。

substring (data-expr, offset, length)

substring オ ペ レ ー タ は 、 デ ー タ 式 を 評 価 し 、 評 価 結 果 中 の offset バ イ ト か ら 開 始 し て length バ イ ト 継 続 す る サ ブ ス ト リ ン グ を 返 し ま す 。 offsetlength は 共 に 数 値 式 で す 。 data-expr, offset, length の い ず れ か が 空 と 評 価 さ れ る 場 合 、 結 果 も ま た 空 に な り ま す 。 offset が 、 評 価 さ れ た デ ー タ の 長 さ 以 上 で あ る 場 合 、 長 さ 0 の デ ー タ 文 字 列 が 返 さ れ ま す 。 length が 、 評 価 さ れ た デ ー タ の offset よ り 後 の 長 さ よ り 大 き い 場 合 、 評 価 さ れ た デ ー タ の offset か ら 終 端 ま で の 全 デ ー タ を 含 む デ ー タ 文 字 列 が 返 さ れ ま す 。

suffix (data-expr, length)

suffix オ ペ レ ー タ は 、 data-expr を 評 価 し 、 評 価 結 果 の 最 後 の length バ イ ト を 返 し ま す 。 length は 数 値 式 で す 。 data-expr ま た は length の 評 価 結 果 が 空 の 場 合 、 結 果 も ま た 空 に な り ま す 。 suffix (訳 注 : length が 正 し い と 思 わ れ ま す ) の 評 価 結 果 が 評 価 さ れ た デ ー タ の 長 さ よ り 大 き い 場 合 、 評 価 さ れ た デ ー タ が 返 さ れ ま す 。

option option-name

option オ ペ レ ー タ は 、 サ ー バ が 応 答 処 理 中 の パ ケ ッ ト の 中 の 、 指 定 し た オ プ シ ョ ン の 内 容 を 返 し ま す 。

config-option option-name

config-option オ ペ レ ー タ は 、 指 定 し た オ プ シ ョ ン に 対 し 、 DHCP ク ラ イ ア ン ト ま た は サ ー バ が 送 出 す る よ う 設 定 さ れ た 値 を 返 し ま す 。

hardware

hardware オ ペ レ ー タ は 、 デ ー タ ス ト リ ン グ を 返 し ま す 。 デ ー タ ス ト リ ン グ の 最 初 の 要 素 は 、 対 象 パ ケ ッ ト が 示 す ネ ッ ト ワ ー ク イ ン タ フ ェ ー ス の タ イ プ で あ り 、 後 続 す る 要 素 は 、 ク ラ イ ア ン ト の リ ン ク 層 ア ド レ ス で す 。 パ ケ ッ ト が 存 在 し な い 場 合 も し く は RFC2131 hlen フ ィ ー ル ド が 無 効 な 場 合 、 結 果 は 空 に な り ま す 。 ハ ー ド ウ ェ ア タ イ プ に は 、 イ ー サ ネ ッ ト (1)、 ト ー ク ン リ ン グ (6)、 FDDI (8) が 含 ま れ ま す 。 ハ ー ド ウ ェ ア タ イ プ は IETF に よ っ て 規 定 さ れ 、 ど の よ う に タ イ プ の 数 値 が 定 義 さ れ る か の 詳 細 は RFC2131 (ISC DHCP 配 布 物 で は 、 doc/ サ ブ デ ィ レ ク ト リ に あ り ま す ) を 参 照 し て く だ さ い 。

packet (offset, length)

packet オ ペ レ ー タ は 、 対 象 パ ケ ッ ト の 指 定 部 分 を 返 す か 、 対 象 パ ケ ッ ト が 無 い 文 脈 で は 空 を 返 し ま す 。 offsetlength は 、 substring オ ペ レ ー タ と 同 様 に 、 パ ケ ッ ト の 内 容 に 適 用 さ れ ま す 。

string ク ォ ー ト で 括 ら れ た ス ト リ ン グ は デ ー タ 式 と し て 指 定 可 能 で あ り 、 ク ォ ー ト の 間 を ASCII エ ン コ ー ド し た の テ キ ス ト を 返 し ま す 。 バ ッ ク ス ラ ッ シ ュ (’\’) 文 字 は C プ ロ グ ラ ム の よ う に 特 別 扱 い さ れ ま す : す な わ ち ’\t’ は タ ブ を 、 ’\r’ は 復 改 を 、 ’\n’ は 改 行 を 、 ’\b’ は ベ ル を 意 味 し ま す 。 8 進 数 値 は ’\nnn’ で 指 定 可 能 で あ り 、 nnn は 0 以 上 0377 以 下 の 8 進 数 値 で す 。 16 進 数 値 は ’\xnn’ で 指 定 可 能 で あ り 、 nn は 0 以 上 0xff 以 下 の 16 進 数 値 で す 。

colon-seperated hexadecimal list コ ロ ン で 区 切 ら れ た 16 進 数 の オ ク テ ッ ト 値 の リ ス ト を 、 デ ー タ 式 と し て 指 定 可 能 で す 。

concat (data-expr1, ..., data-exprN) 式 が 評 価 さ れ 、 各 評 価 結 果 が サ ブ 式 の 順 番 に 連 結 さ れ ま す 。 サ ブ 式 の い ず れ か の 評 価 結 果 が 空 に な る 場 合 、 連 結 の 結 果 は 空 に な り ま す 。

reverse (numeric-expr1, data-expr2)

2 個 の 式 が 評 価 さ れ 、 デ ー タ 式 の 評 価 結 果 が そ の 場 で 反 転 さ れ ま す 。 反 転 は 、 数 値 式 で 指 定 さ れ る 大 き さ の 単 位 で 行 わ れ ま す 。 例 え ば 、 数 値 式 の 評 価 結 果 が 4 の 場 合 で 、 デ ー タ 式 の 評 価 結 果 が 12 バ イ ト に な る 場 合 、 reverse 式 の 評 価 結 果 は 、 次 の よ う な 12 バ イ ト の デ ー タ に な り ま す 。 す な わ ち 、 入 力 の 最 後 の 4 バ イ ト 、 真 中 の 4バ イ ト 、 最 初 の 4 バ イ ト の 順 に な り ま す 。

leased-address い か な る 文 脈 に お い て も 、 要 求 処 理 対 象 と な っ て い る ク ラ イ ア ン ト に IP ア ド レ ス が 割 り 当 て 済 の 場 合 、 そ の IP ア ド レ ス が 返 さ れ ま す 。

binary-to-ascii (numeric-expr1, numeric-expr2, data-expr1, data-expr2)

data-expr2 の 評 価 結 果 を テ キ ス ト ス ト リ ン グ に 変 換 し ま す 。 こ の テ キ ス ト ス ト リ ン グ 中 で は 、 data-expr2 の 評 価 結 果 の 各 要 素 が 、 1 個 の 数 値 に な り ま す 。 各 数 値 は 、 そ れ ぞ れ 、 data-expr1 の 評 価 結 果 に よ っ て 区 切 ら れ ま す 。 numeric-expr1 の 評 価 結 果 は 、 基 数 (2 か ら 16) で あ り 、 こ の 基 数 に 数 値 が 変 換 さ れ ま す 。 numeric-expr2 の 評 価 結 果 は 、 各 数 値 の ビ ッ ト 幅 で あ り 、 8, 16, 32 の い ず れ か で す 。 最 初 の 3 個 の タ イ プ の 式 の 例 と し て 、 ク ラ イ ア ン ト に 割 り 当 て ら れ た IP ア ド レ ス 用 の PTR レ コ ー ド の 名 前 を 生 成 す る た め に 使 用 可 能 な 式 を 示 し ま す

concat (binary-to-ascii (10, 8, ".",
reverse (1, leased-address)),
".in-addr.arpa.");

encode-int (numeric-expr, width) 数 値 式 が 評 価 さ れ 、 指 定 さ れ た 幅 の デ ー タ ス ト リ ン グ に ネ ッ ト ワ ー ク バ イ ト 順 (最 上 位 バ イ ト が 最 初 ) で エ ン コ ー ド さ れ ま す 。 数 値 式 の 評 価 結 果 が 空 の 値 に な る 場 合 、 結 果 も ま た 空 で す 。

pick-first-value (data-expr1 [ ... exprn ] )

pick-first-value 関 数 は 、 任 意 個 の デ ー タ 式 を 取 り 得 ま す 。 リ ス ト の 先 頭 か ら 各 式 が 評 価 さ れ 、 評 価 結 果 が 空 で は な い 式 が 見 付 か る ま で こ れ が 続 き ま す 。 こ の 式 が 返 さ れ 、 こ の 式 に 後 続 す る 式 は 評 価 さ れ ま せ ん 。 す べ て の 式 の 評 価 結 果 が 空 の 場 合 、 空 の 値 が 返 さ れ ま す 。

host-decl-name

host-decl-name 関 数 は 、 現 在 要 求 処 理 対 象 と な っ て い る ク ラ イ ア ン ト に マ ッ チ す る 、 ホ ス ト 宣 言 の 名 前 を 返 し ま す 。 ど の ホ ス ト 宣 言 も マ ッ チ し な い 場 合 、 結 果 は 空 に な り ま す 。

数 値 式

数 値 式 は 、 評 価 結 果 が 整 数 に な る 式 で す 。 一 般 に 、 整 数 の 最 大 サ イ ズ が 32 ビ ッ ト 未 満 で あ る と 仮 定 す べ き で は あ り ま せ ん が 、 整 数 の 精 度 が 32 ビ ッ ト を 越 え る こ と は あ り 得 ま す 。

extract-int (data-expr, width)

extract-int オ ペ レ ー タ は 、 ネ ッ ト ワ ー ク バ イ ト 順 の 整 数 を 、 指 定 し た デ ー タ 式 の 評 価 結 果 か ら 取 り 出 し ま す 。 幅 は 、 取 り 出 す 整 数 の ビ ッ ト 幅 で す 。 現 在 、 サ ポ ー ト さ れ て い る 幅 は 8, 16, 32 の い ず れ か で す 。 デ ー タ 式 の 評 価 結 果 が 、 指 定 し た 大 き さ の 整 数 と 取 り 出 す の に 十 分 な ビ ッ ト を 提 供 し な い 場 合 、 空 の 値 が 返 さ れ ま す 。

lease-time 現 在 の リ ー ス の 期 間 で す 。 す な わ ち 、 現 在 の 時 刻 と リ ー ス の 期 限 が 切 れ る 時 刻 と の 差 で す 。

number

0 か ら 表 現 可 能 な 最 大 サ イ ズ の 範 囲 の 任 意 の 数 値 を 、 数 値 式 と し て 指 定 可 能 で す 。

client-state 処 理 対 象 の ク ラ イ ア ン ト の 現 在 の 状 態 で す 。 DHCP ク ラ イ ア ン ト 設 定 フ ァ イ ル に お い て の み 有 用 で す 。 取 り 得 る 値 は 次 の 通 り で す :

Booting - DHCP ク ラ イ ア ン ト は INIT 状 態 で あ り 、 IP ア ド レ ス を ま だ 持 ち ま せ ん 。 次 に 送 信 さ れ る メ ッ セ ー ジ は DHCPDISCOVER で あ り 、 こ れ は ブ ロ ー ド キ ャ ス ト さ れ ま す 。

Reboot - DHCP ク ラ イ ア ン ト は INIT-REBOOT 状 態 で す 。 IP ア ド レ ス を 持 ち ま す が ま だ 使 用 し て い ま せ ん 。 次 に 送 信 さ れ る メ ッ セ ー ジ は DHCPREQUEST で あ り 、 こ れ は ブ ロ ー ド キ ャ ス ト さ れ ま す 。 応 答 が 何 も 聞 こ え な い と 、 ク ラ イ ア ン ト は こ の ア ド レ ス に バ イ ン ド し 、 BOUND 状 態 に 遷 移 し ま す 。

Select - DHCP ク ラ イ ア ン ト は SELECTING 状 態 で す 。 少 な く と も 1 個 の DHCPOFFER メ ッ セ ー ジ は 受 信 し ま し た が 、 他 の DHCPOFFER メ ッ セ ー ジ を 他 の サ ー バ か ら 受 け 取 る か ど う か 待 っ て い ま す 。 SELECTING 状 態 で は メ ッ セ ー ジ は 送 信 さ れ ま せ ん 。

Request - DHCP ク ラ イ ア ン ト は REQUESTING 状 態 で す 。 少 な く と も 1 個 の DHCPOFFER メ ッ セ ー ジ を 受 信 し 、 そ の う ち の ど れ を 要 求 す る か 選 択 し ま し た 。 次 に 送 信 さ れ る メ ッ セ ー ジ は DHCPREQUEST メ ッ セ ー ジ で あ り 、 こ れ は ブ ロ ー ド キ ャ ス ト さ れ ま す 。

Bound - DHCP ク ラ イ ア ン ト は BOUND 状 態 で す 。 IP ア ド レ ス を 所 有 し て い ま す 。 こ の 状 態 で は メ ッ セ ー ジ は 送 信 さ れ ま せ ん 。

Renew - DHCP ク ラ イ ア ン ト は RENEWING 状 態 で す 。 IP ア ド レ ス を 所 有 し て お り 、 こ れ を 更 新 す る た め に サ ー バ に 接 続 を 試 み て い ま す 。 次 に 送 信 さ れ る メ ッ セ ー ジ は DHCPREQUEST メ ッ セ ー ジ で あ り 、 こ れ は サ ー バ に 直 接 ユ ニ キ ャ ス ト さ れ ま す 。

Rebind - DHCP ク ラ イ ア ン ト は REBINDING 状 態 で す 。 IP ア ド レ ス を 所 有 し て お り 、 こ れ を 更 新 す る た め に 任 意 の サ ー バ に 接 続 を 試 み て い ま す 。 次 に 送 信 さ れ る メ ッ セ ー ジ は DHCPREQUEST メ ッ セ ー ジ で あ り 、 こ れ は ブ ロ ー ド キ ャ ス ト さ れ ま す 。

参 照 : ロ グ

ロ グ 文 を 使 用 し て 、 標 準 ロ グ チ ャ ネ ル に 情 報 を 送 信 可 能 で す 。 ロ グ 文 は 、 省 略 可 能 な priority (fatal, error, info, debug の い ず れ か ) と 、 デ ー タ 式 を 取 り ま す 。

log (priority, data-expr) ロ グ 文 は 、 単 一 の デ ー タ 式 引 数 の み 取 り ま す 。 複 数 の デ ー タ 値 を 出 力 し た い 場 合 、 concat オ ペ レ ー タ を 使 用 し て そ れ ら を 連 結 す る 必 要 が あ り ま す 。

参 照 : 動 的 な DNS 更 新

DHCP ク ラ イ ア ン ト と サ ー バ は 、 動 的 に ド メ イ ン ネ ー ム シ ス テ ム を 更 新 す る 能 力 が あ り ま す 。 設 定 フ ァ イ ル 中 に 、 ど の よ う に ド メ イ ン ネ ー ム シ ス テ ム を 更 新 し て 欲 し い か 、 定 義 可 能 で す 。 更 新 は RFC 2136 に 従 っ て い る た め 、 RFC 2136 を サ ポ ー ト す る DNS サ ー バ は 、 DHCP サ ー バ か ら の 更 新 を 受 け 付 け 可 能 と 思 わ れ ま す 。

セ キ ュ リ テ ィ

TSIG お よ び DNSSEC は ま だ サ ポ ー ト さ れ て い ま せ ん 。 DHCP サ ー バ ま た は ク ラ イ ア ン ト か ら の 更 新 を 受 け 付 け る よ う に DNS サ ー バ を 設 定 す る 場 合 、 権 限 の 無 い 更 新 に 対 し て DNS サ ー バ を 晒 す こ と に な る か も し れ ま せ ん 。 こ れ を 避 け る た め に 今 す ぐ で き る 最 良 の 方 法 は 、 IP ア ド レ ス ベ ー ス の パ ケ ッ ト フ ィ ル タ を 使 用 し て 、 権 限 の 無 い ホ ス ト か ら の 更 新 要 求 発 行 を 抑 止 す る こ と で す 。 明 ら か に 、 現 状 で は ク ラ イ ア ン ト の 更 新 に 対 す る セ キ ュ リ テ ィ を 提 供 す る 方 法 は あ り ま せ ん 。 こ の た め に は TSIG か DNSSEC が 必 要 で す が 、 こ の DHCP 配 布 物 に は ま だ 含 ま れ て い ま せ ん 。 動 的 DNS (DDNS) 更 新 は 、 dns-update 式 を 使 用 す る こ と で 実 行 さ れ ま す 。 dns-update 式 は 、 ブ ー ル 式 で あ り 、 4 個 の パ ラ メ ー タ を 取 り ま す 。 更 新 に 成 功 す る と 、 結 果 は 真 に な り ま す 。 失 敗 す る と 、 結 果 は 偽 に な り ま す 。 4 個 の パ ラ メ ー タ は 、 リ ソ ー ス レ コ ー ド タ イ プ (RR)、 RR の 左 辺 、 RR の 右 辺 、 レ コ ー ド に 適 用 さ れ る べ き ttl で す 。 こ の 関 数 の 最 も 簡 単 な 使 用 例 は 、 dhcpd.conf フ ァ イ ル の 参 照 節 に あ り 、 な に が 起 き る か 記 述 さ れ て い ま す 。 こ の 例 で は 、 複 数 の 式 が 使 用 さ れ て 、 dns-update 用 の 引 数 が 作 成 さ れ て い ま す 。 例 の 中 で は 、 最 初 の dns-update 式 へ の 1 番 目 の 引 数 は 、 A RR タ イ プ に 評 価 さ れ る デ ー タ 式 で す 。 2 番 目 の 引 数 は 、 DHCP host-name オ プ シ ョ ン と ロ ー カ ル ド メ イ ン 、 こ の 場 合 "ssd.example.net"、 を 含 む テ キ ス ト ス ト リ ン グ を 連 結 す る こ と で 、 構 築 さ れ ま す 。 3 番 目 の 引 数 は 、 ク ラ イ ア ン ト に 割 り 当 て ら れ た ア ド レ ス を 、 32 ビ ッ ト の 数 値 か ら 各 バ イ ト を "." で 区 切 っ た ASCII 文 字 列 に 変 換 す る こ と で 、 構 築 さ れ ま す 。 4 番 目 の 引 数 TTL は 、 リ ー ス の 残 り 時 間 で す (こ れ は 本 当 は 正 し く あ り ま せ ん 。 な ぜ な ら DNS サ ー バ は 、 要 求 に 対 し て い つ も こ の TTL 値 を 出 力 し て し ま う か ら で す 。 こ れ は 、 リ ー ス 期 限 切 れ の 数 秒 前 で あ っ て も で す )。 最 初 の dns-update 文 が 成 功 す る と 、 引 き 続 い て 2 番 目 の 更 新 に よ り PTR RR が イ ン ス ト ー ル さ れ ま す 。 PTR レ コ ー ド の イ ン ス ト ー ル は 、 A RR の イ ン ス ト ー ル と 同 様 で す が 、 レ コ ー ド の 左 辺 は リ ー ス さ れ た ア ド レ ス を 逆 に し て ".in-addr.arpa" と 結 合 さ れ た も の で す 。 右 辺 は 、 ア ド レ ス の リ ー ス 提 供 先 ク ラ イ ア ン ト の 、 完 全 な 形 で の ド メ イ ン 名 で す 。

関 連 項 目

dhcpd.conf(5), dhcpd.leases(5), dhclient.conf(5), dhcp-eval(5), dhcpd(8), dhclient(8), RFC2132, RFC2131

作 者

Internet Software Consortium DHCP Distribution は 、 Vixie Labs と の 契 約 の も と で 、 Ted Lemon が 記 述 し ま し た 。 本 プ ロ ジ ェ ク ト の 資 金 は 、 Internet Software Consortium が 提 供 し ま し た 。 Internet Software Consortium に 関 す る 情 報 は 、 http://www.isc.org に あ り ま す 。