名 前
dh_installinit − ビ ル ド デ ィ レ ク ト リ に service init フ ァ イ ル を イ ン ス ト ー ル す る
書 式
dh_installinit [debhelper options] [−−name=name] [−n] [−R] [−r] [−d] [−− params]
説 明
dh_installinit is a debhelper program that is responsible for installing init scripts with associated defaults files, as well as upstart job files, and systemd service files into package build directories. こ の コ マ ン ド は 、 /etc/rc*.d/ 以 下 に シ ン ボ リ ッ ク リ ン ク を 張 り 、 start と stop 手 続 き を 持 つ よ う な init ス ク リ プ ト を セ ッ ト ア ッ プ す る の に 必 要 な postinst, postrm, prerm コ マ ン ド を 自 動 的 に 生 成 し ま す 。
フ ァ イ ル
debian/package.init
も し 本 フ ァ イ
ル が 存 在 す れ
ば 、 パ ッ ケ ー
ジ ビ ル ド デ ィ
レ ク ト リ 以 下
の etc/init/package デ ィ レ
ク ト リ に イ ン
ス ト ー ル さ れ
ま す 。
debian/package.default も し こ
ち ら が 存 在 す
れ ば 、 パ ッ ケ
ー ジ ビ ル ド デ
ィ レ ク ト リ 内
の etc/default/package へ こ
の フ ァ イ ル を
イ ン ス ト ー ル
し ま す 。
debian/package.upstart も し 本
フ ァ イ ル が 存
在 す れ ば 、 パ
ッ ケ ー ジ ビ ル
ド デ ィ レ ク ト
リ 以 下 に
etc/init/package.conf フ ァ イ
ル と し て イ ン
ス ト ー ル さ れ
ま す 。
debian/package.service
If this exists, it is installed into lib/systemd/system/package.service in the package build directory. Only used in compat levels 10 and below.
debian/package.tmpfile
If this exists, it is installed into usr/lib/tmpfiles.d/package.conf in the package build directory. (The tmpfiles.d mechanism is currently only used by systemd.) Only used in compat levels 10 and below.
オ プ シ ョ ン
−n, −−no−scripts
postinst/postrm/prerm ス ク リ プ ト は 変 更 し な い で く だ さ い 。
−o, −−only−scripts
Only modify postinst/postrm/prerm scripts, do not actually install any init script, default files, upstart job or systemd service file. May be useful if the file is shipped and/or installed by upstream in a way that doesn’t make it easy to let dh_installinit find it.
Caveat: This will bypass all the regular checks and unconditionally modify the scripts. You will almost certainly want to use this with −p to limit, which packages are affected by the call. Example:
override_dh_installinit: dh_installinit −pfoo −−only−scripts dh_installinit −−remaining
−R, −−restart−after−upgrade
Do not stop the init script until after the package upgrade has been completed. This is the default behaviour in compat 10.
In early compat levels, the default was to stop the script in the prerm, and starts it again in the postinst. こ の オ プ シ ョ ン は 、 ア ッ プ グ レ ー ド 中 に 長 く 動 作 が 停 止 し て は い け な い よ う な daemon を 扱 う 際 に 便 利 で す 。 し か し な が ら 、 こ の オ プ シ ョ ン を 利 用 し て dh_installinit が 処 理 を し て い る 間 の ア ッ プ グ レ ー ド 途 中 の パ ッ ケ ー ジ を daemon が 参 照 し て 混 乱 し な い こ と を 保 証 す る 必 要 が あ り ま す 。
−−no−restart−after−upgrade
Undo a previous −−restart−after−upgrade (or the default of compat 10). If no other options are given, this will cause the service to be stopped in the prerm script and started again in the postinst script.
−r, −−no−stop−on−upgrade, −−no−restart−on−upgrade
init ス ク リ プ ト を ア ッ プ グ レ ー ド 中 に は 停 止 さ せ ま せ ん 。
−−no−start
イ ン ス ト ー ル
時 、 あ る い は
ア ッ プ グ レ ー
ド 時 に init ス ク リ
プ ト を start さ せ ま
せ ん 。 あ る い
は 、 パ ッ ケ ー
ジ を 削 除 す る
時 に も stop 手 続 き
が 呼 ば れ な く
な り ま す 。 そ
の 一 方 で 、
update−rc.d の み 呼 び
出 さ れ ま す 。
本 オ プ シ ョ ン
は rcS ス ク リ プ ト
を イ ン ス ト ー
ル す る 際 に 便
利 で す 。
−d, −−remove−d
Remove trailing d from the name of the package, and use the result for the filename the upstart job file is installed as in etc/init/ , and for the filename the init script is installed as in etc/init.d and the default file is installed as in etc/default/. This may be useful for daemons with names ending in d. (Note: this takes precedence over the −−init−script parameter described below.)
−uparams
−−update−rcd−params=params
−− params
params を update−rc.d(8) へ 渡 し ま す 。 も し 指 定 さ れ て い な け れ ば 、 defaults パ ラ メ ー タ が update−rc.d(8) へ 渡 さ れ ま す 。
−−name=name
パ ッ ケ ー ジ 名
の 代 わ り に 、
name を フ ァ イ ル
名 と す る フ ァ
イ ル を 、 upstart 用 job
フ ァ イ ル や 、 init
ス ク リ プ ト (あ
る い は デ フ ォ
ル ト の フ ァ イ
ル ) と し て 利 用
し ま す 。 こ の
パ ラ メ ー タ が
利 用 さ れ る と
、 dh_installinit は
debian/package.name.upstart、
debian/package.name.init、
debian/package.name.default を 探
し 、 イ ン ス ト
ー ル を 行 い ま
す 。 こ の 場 合
、 通 常 使 わ れ
る debian/package.upstart、
debian/package.init、
debian/package.default は 利 用
さ れ ま せ ん 。
−−init−script=scriptname
scriptname を etc/init.d/ 以 下 に イ ン ス ト ー ル す る init ス ク リ プ ト の フ ァ イ ル 名 と し て 利 用 し ま す (デ フ ォ ル ト の フ ァ イ ル が イ ン ス ト ー ル さ れ る な ら 、 そ の 時 の 名 前 と し て 利 用 す る 場 合 も あ り ま す ) 。 も し こ の パ ラ メ ー タ を 利 用 す る と 、 dh_installinit は debian/ デ ィ レ ク ト リ 以 下 に package.scriptname の よ う な 名 前 の フ ァ イ ル が あ る か ど う か を 探 し 、 通 常 イ ン ス ト ー ル す る フ ァ イ ル よ り も 、 優 先 し て こ の よ う な 名 前 を 持 つ フ ァ イ ル を init ス ク リ プ ト と し て 扱 う よ う に な り ま す 。 こ の パ ラ メ ー タ は 廃 止 さ れ て い ま す 。 代 わ り に −−name パ ラ メ ー タ を 利 用 く だ さ い 。 な お 、 −−init−script=scriptname で は upstart 用 job フ ァ イ ル を 扱 う よ う に は 出 来 て い ま せ ん 。
−−error−handler=function も し initス ク リ プ ト の 動 作 が 失 敗 に 終 わ っ た 時 、 シ ェ ル 関 数 の function を 呼 び 出 す よ う に し ま す 。 こ の 関 数 は 、 prerm や postinst の 中 で 定 義 さ れ て い な け れ ば な ら ず 、 ま た 、 #DEBHELPER# 句 が 現 れ る よ り も 前 に 定 義 さ れ て い る 必 要 が あ り ま す 。
付 記
こ の コ マ ン ド は 複 数 回 実 行 し て も 安 全 な コ マ ン ド で は あ り ま せ ん 。 こ の コ マ ン ド を 複 数 回 呼 び 出 す 際 に は 必 ず 間 に dh_prep(1) を 挿 入 し て く だ さ い 。 さ も な い と 、 メ ン テ ナ ス ク リ プ ト 中 に 同 じ 内 容 の コ ー ド を 繰 り 返 し 挿 入 し て し ま い ま す 。
参 照
debhelper(7) こ の プ ロ グ ラ ム は debhelper の 一 部 で す 。
作 者
Joey Hess <joeyh [AT] debian.org>
Steve Langasek <steve.langasek [AT] canonical.com>
Michael Stapelberg <stapelberg [AT] debian.org>